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VOL.2
STORY-3
御食国「答志島」
自然の恩恵を受けた伊勢湾の恵みを味わう。

三重県鳥羽市、鳥羽港の北東2・5キロに位置する離島 答志島。三重県内では最大の島である。この島を囲む伊勢湾は北側から揖斐川・長良川・木曽川の豊富なミネラルを含む川の水が多く注ぎ込み、南からは熊野灘の豊かな黒潮が押し寄せる栄養満点の魚介類が育まれる環境が整った場所。日本古代から朝廷や伊勢神宮の神事の際に貢がれる神饌(しんせん)がこの地から献上された。御食国(みけつくに)として選ばれていたのは答志島と淡路島、若狭の三つの国だったという。中でも答志島は中心的な役割を担っていた。

しらすは春(五月から)と秋(九月から)の年二回、漁が行われる。二隻の漁船で魚群を囲むように海中の表層や中層を網で引く「引き網」という漁法がとられている。しらすはなんといっても鮮度が命!浜与本店の専務の納得のいくしらすでなければ生しらすは製造しないというこだわり様である。伊勢にある浜与商店の店内の奥では食事もできる。
同社のこだわり商品がもう一つある。三重県答志島産の小女子のから揚げだ。とれたてをすぐに加工処理し、馬鈴薯澱粉を絡めて個別急速冷凍したものである。油でカラッと揚げてそのままおつまみにも美味しいし、野菜と和えたり、炒めたりしても美味しくいただくことができる。居酒屋や惣菜店、給食のメニューなど幅広い業種で使える万能素材といえる。
関西と関東で呼び名の異なるということはよくあることだが、「小女子(こおなご)」もその一つだ。イカナゴの稚魚を関東では小女子と呼び、関西では新子(しんこ)と呼ぶ。しっかりとした食感もあり、自然な味わいは酒の肴にも粋な商品である。浜与本店が商品化しただけのことはある。
県内外から多くの人が訪れる伊勢神宮。そのお膝元で御食国としての歴史をおみやげとして心を込めて作った商品に気持ちを乗せて全国に地元の食の美味しさを伝え続けている。機能性表示の緩和という時代の流れに対しても、健康といかに向き合うか、人々の想いにいかに応えられるかという姿勢は貫きたいと語った。
   
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